経営計画・経営方針とは(1/3)|SMCブログ|ストリーム経営コンサルティング株式会社
ストリーム経営コンサルティング株式会社

経営計画・経営方針とは(1/3)

2015年11月 1日

当社ホームページをご覧に来られる方の中には、「経営計画とは」、「経営方針とは」などに類似した検索キーワードの方や他社の方針事例を検索している方が一定数いらっしゃいます。

 

経営計画、経営方針、経営目標、経営戦略の定義があまり明確でないためだと思われます。

そこで、中期経営計画や年度経営計画などの策定や経営方針、経営目標を設定し、それを実現するためのコンサルティングの際に、お客様にご説明する内容の概要をSMCブログでご紹介したいと思います。

 

 

1.経営計画とは

■中期経営計画とは

中期経営計画とは、役員(と部長)によって正式に策定された複数年後(多くは3年後)のゴール(=目標)と、そこに到達するための戦略を記述したものです。

 

■年度経営計画とは

中期経営計画は、その多くが3年で策定されますので、それを年度に落とし込んだものです。

1年後のゴール(=目標)とそこに到達するための戦略が記述されます。

 

ゴール(=目標)と戦略が記述されるので「計画」という言葉を使用するのは、あまり適切ではないと当社では考えています。正しくは「中期経営方針」や「年度経営方針」という単語を使用すべきでしょう。

しかし、「中期経営計画」という単語が市民権を得ていますので、多くの企業が使用しているのが実態です。

 

 

2.経営計画立案の進め方

1)問題設定

まず、中期経営計画ですが、3年後にありたい姿を定義し、現状とのギャップを明確にしていくという、いわゆる「設定型の問題」を明らかにしていくことからスタートします。

今現在は問題は発生していないけれども、3年後のゴール(=目標)を考えると、ここが問題になりそうだ、というように仮説で設定します。現時点で問題が発生しているわけではないので、「Why」を繰り返す原因追求型のアプローチではないことに留意してください。したがって、PDCAサイクルを廻すものではありません。

なお、過去の問題の未解決が継続的に存在する場合は、過去の方策とその効果を精査し、マネジメントレビュー(※)を経て、新たな課題とするか否かを判断します。この要素については、PDCAサイクルを廻します。

ところで、経営環境変化の大きい業種では、3年後にありたい姿は、毎年見直すローリング方式(ローリングプラン)にすることを当社では推奨しています。継続的に設定型の問題を明らかにするのです。

 

(※)マネジメントレビューとは、経営陣が実施する「設定された目標を達成するための対象の適切性、妥当性又は有効性の確定」のこと

 

2)課題設定

問題を設定できれば、その中から取組むものを「課題」とします。仮説で設定した問題すべてに取組めればよいのですが、当然ながら資源が限られていますので、3年間で確実に取組めるものに絞り込むことが重要になります。

なお、このステップを飛ばしてしまい、仮説設定した問題すべてを課題として取組むような中期経営計画ができてしまうと、示達される側の社員は「これはとても無理」と最初からあきらめてしまい、中期経営計画の達成に向けた執着心が薄れてしまうので注意が必要です。

 

3)優先順位の設定

3年間で取組む課題を設定したら、その課題の中で優先順位を決定します。基準は重要度と緊急度です。両者をそれぞれ縦軸、横軸として、高・中・低の3段階に分けた9マスのマトリクスを作成し、それぞれに課題を整理します。

「課題はすべてが重要で緊急である」との声が聞こえてきそうですが、ここでしっかりと9マスに分解し、何が何でもやりきるものと、そうでないものを識別しておくことが重要です。

これは、優先順位がない場合、社員に示達された際に、社員の受け取り方が "どれも重要" が "どれも重要でない" と読み替えられてしまうことを考慮に入れたものです。

 

4)目標の設定

次のステップで戦略を立案しますので、課題それぞれの目標を設定します。

ただし、そもそも課題は3年後のありたい姿から設定されていますので、ありたい姿が目標となります。

その姿を数字や何らかの到達点で表現して、社員に理解してもらいやすくします。

なお、目標設定の際は、しっかりと要件定義し、目標に影響を与える変数と制約条件を精査します。

単なる「設定」ではなく、「設計」という視点で目標設定することが重要です。

 ※その意味で、当社は「目標設定」ではなく、「目標設計」の方が正しい用語であると考えています

前年対比○%という設定法は、多くの場合、数字遊びに過ぎません。

 

5)戦略策定

戦略策定とは、課題解決して目標に到達するために、何(what)をするのかを決める活動です。

企業の経営活動は、商品やサービスの営業活動を行い、他社と競いながら顧客に提供し、その対価として売上をあげることです。そのため、戦略の中核になるのは、営業戦略・商品(サービス)開発戦略、競合戦略、人事戦略になります。当然ですが、これら以外にも経営機能ごとの戦略が必要となります。

 

6)戦術構築

戦略策定で何(what)をするのかが決まったら、次はそれをどのようなやり方(how)で活動していくかを決めていきます。これを戦術構築といいます(※方策と呼称されることがあります)。

ゴール(目標)に到達するためにやること(what)に対して、具体的にやり方(how)を決めていくことになります。

 

7)経営方針とは

ここまででご説明しました、2)課題設定~6)戦術構築の内容をまとめたものが中期経営方針となります。

なお、6)戦術構築で、プロセスを設計した後に、その実行計画まで策定すると中期経営計画と表現されるようになります。

釈迦に説法ですが、最近は環境変化が早いので、実行計画まで含めないケースが徐々に多くなっていますが、それでも中期経営方針ではなく中期経営計画と呼称されることがあり、表現があいまいになっています。

当社は、3年間の毎年の目標到達点の概要は記載するものの、実行計画は年度経営計画のみに記載することを推奨しています。

 

次は、年度経営計画の策定についてご説明します。

 

 

前ページへ 次ページへ

マネジメント基礎(3/3)

経営計画・経営方針とは(2/3)

 

 

※ブログ内容に関するご意見・ご質問は、smc_blogアットマークstream-mc.co.jpまでお寄せください

※上記「アットマーク」を「@」(半角)に置き換えてご送信ください

 

 

※ブログの著作権を確認する

stream

【 SMCブログ トップページへ

stream

SMCブログ更新情報をメールで受け取る

stream
ストリーム経営コンサルティング株式会社