初級層の目標管理とISO9001の活用(1/2)|SMCブログ|ストリーム経営コンサルティング株式会社
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初級層の目標管理とISO9001の活用(1/2)

2016年5月16日

1.初級層(一般階層)の目標管理

 

目標管理制度を導入している企業の相談で多いテーマの一つに、初級層(一般階層)でルーティン業務や現業に携わっている人々の目標設定方法があります。

全社員に目標管理制度を適用しているものの、「手順書に基づいて作業を遂行しているので、個人に目標として与えるテーマがない。目標管理シートのテーマ設定をどうずればよいか?」という相談です。

 

手順書に基づいて作業している社員は、「作業スピード」「作業の正確性」「ロス削減」などが評価ポイントとなり、これらは通常の評価項目で評価可能です。

また手順やプロセスの「効率化や改善」も評価ポイントとなりますが、目標管理制度を導入している多くの企業では業務改善制度も制定・運用していますので、それを利用することで貢献度を測定できますから、わざわざ改善制度の帳票と目標管理シートを重複させる必要もありません。

 

一方、「生産性」も重要な評価項目ですが、①複数作業を同時並行している、②チームで作業しているなどの理由で個人別に測定困難なことが多いです(とにかく評価が重要だからと人事評価だけのために、測定の仕組みを構築して生産性が低下すれば、元も子もありません)。

 

従って、目標管理シートのテーマ設定ができない、となっているようです。

 

当社では、このような「初級層(一般階層)でルーティン業務や現業に携わっている人々」に対して、無理に目標管理制度を適用する必要はないと考えています。

 

では、どのように評価項目を設計すればよいのでしょうか?

 

 

2.当社での初級層(一般階層)の目標管理の考え方

 

当社では初級層(一般階層)に対して、次のように項目設計することが多いです。

 

図表1.初級層(一般階層)の評価カテゴリー

通常の評価項目 「作業スピード」「作業の正確性」「ロス削減」など
当社では約30項目を標準で用意し、そこからぞれぞれの企業の部門方針に沿うように10項目程度を選択しています。
効率化・改善 業務改善制度のアウトプットを人事評価のインプットとしています。
業務改善制度を導入していない企業の場合は、簡易な制度を導入するか効率化と改善を測定するための評価表を設計します。
多能化 製造機能で多用される評価項目ですが、初級層(一般階層)では、製造機能に限定せず、全社的な評価項目として利用するのが望ましいです。
理由は、初級層(一般階層)は様々な知識を吸収し仕事に活用して、守備範囲の拡大を目指す階層だからです。

 

上記の3カテゴリーで最重要なのは多能化です。

多能化はメーカーを中心に目標管理のテーマにしていることが多いですが、これもISO9001を認証取得していれば、目標管理シートは不要です。

人事評価にISO9001の仕組みを利用するのです。

しかしながら、多くの企業でこの視点が欠けていますので、これより解説します。

ISO9001を認証取得していない企業でも、ISO9001の考え方を利用していただきたいと思います。

 

 

3.人事評価で利用するISO9001の要求事項

 

人事評価で利用するISO9001:2015( JIS Q 9001:2015)の要求事項は次の3箇条です。

 

7.1.2 人々(People)

組織は,品質マネジメントシステムの効果的な実施,並びにそのプロセスの運用及び管理のために必要な人々を明確にし,提供しなければならない.

 

日本規格協会編『対訳 ISO9001:2015(JIS Q 9001:2015) 品質マネジメントの国際規格 ポケット版』(日本規格協会、2016年、87頁)

 

【当社流の意訳】

企業は、顧客が目的を果たすための商品(製品及びサービス)を確実に提供し、顧客が目的を果たせるように、4大経営資源のうち「人(役員・従業員)」について、適切に役割を果たせる力量を備えさせて配置すること。

 

引き続き「人事評価で利用するISO9001:2015( JIS Q 9001:2015)の要求事項」を確認する

 

 

 

【ご案内】

上記の考えに基づき、人事制度を御社流に設計するのが、当社の経営人事コンサルティングプログラムになります。

 

 

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