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初級層の目標管理とISO9001の活用(2/2)

2016年5月16日

3.人事評価で利用するISO9001の要求事項(続き)

 

人事評価で利用するISO9001:2015(JIS Q 9001:2015)の要求事項の残りの2箇条です。

 

7.1.6 組織の知識(Organization knowledge)

組織は,プロセスの運用に必要な知識,並びに製品及びサービスの適合を達成するために必要な知識を明確にしなければならない.

この知識を維持し,必要な範囲で利用できる状態にしなければならない.

変化するニーズ及び傾向に取り組む場合,組織は,現在の知識を考慮し,必要な追加の知識及び要求される更新情報を得る方法又はそれらにアクセスする方法を決定しなければならない.

 

注記1 組織の知識は,組織に固有な知識であり,それは一般的に経験によって得られる.それは,組織の目標を達成するために使用し,共有する情報である.
注記2 組織の知識は,次の事項に基づいたものであり得る.
a) 内部の知識源(例えば,知的財産,経験から得た知識,成功プロジェクト及び失敗から学んだ教訓,文書化していない知識及び経験の取得及び共有,プロセス,製品及びサービスにおける改善の結果)
b) 外部の知識源(例えば,標準,学界,会議,顧客又は外部の提供者からの知識収集)

 

日本規格協会編『対訳 ISO9001:2015(JIS Q 9001:2015) 品質マネジメントの国際規格 ポケット版』(日本規格協会、2016年、93,95頁)

 

【当社流の意訳】

企業は、顧客が目的を果たすための商品(製品及びサービス)を確実に提供するために、企業が保有している知識を明らかにし、継続的に社内で活用できるようにすること。

また企業が参入している市場の変化や利害関係者のニーズの変化に伴って、必要に応じてその知識を改定し、業務プロセスとその内容を変更すること。

 

 

7.2 力量(Competence)

組織は,次の事項を行わなければならない.

a) 品質マネジメントシステムのパフォーマンス及び有効性に影響を与える業務をその管理下で行う人(又は人々)に必要な力量を明確にする.
b) 適切な教育,訓練又は経験に基づいて,それらの人々が力量を備えていることを確実にする.
c) 該当する場合には,必ず,必要な力量を身に付けるための処置をとり,とった処置の有効性を評価する.
d) 力量の証拠として,適切な文書化した情報を保持する.

 

注記 適用される処置には,例えば,現在雇用している人々に対する,教育訓練の提供,指導の実施,配置転換の実施などがあり,また,力量を備えた人々の雇用,そうした人々との契約締結などもあり得る.

 

日本規格協会編『対訳 ISO9001:2015(JIS Q 9001:2015) 品質マネジメントの国際規格 ポケット版』(日本規格協会、2016年、95,97頁)

 

【当社流の意訳】

企業は、顧客が目的を果たすための商品(製品及びサービス)を確実に提供するために、各組織の従業員に必要な力量を明らかにすること。

人材育成を適切に推進し、その力量を従業員が保有して行動できるようにし、人材育成方法の効果測定を行うこと。

誰がどれだけの力量を保有して行動できているか文書でわかるようにすること。

 

力量の定義:「意図した結果を達成するために、知識及び技能を適用する能力」(JIS Q 9000:2015)

 

 

お読みいただければ、ごく当たり前の要求事項であることをご認識いただけたと思います。

 

この3箇条について実務的には、

 ①組織ごとの手順書を整備し、

 ②その手順書の実行に必要な知識を明らかにし、

 ③その手順を遂行する技能があるかないかを測定

するのです。

 

これらを実施することで、一人ひとりがどの知識を保有し、それを活用する実務をどのレベルで実行しているかが明確になるのです。

これを半期に一度測定し、そのアウトプットを人事評価のインプットとすればよいのです。

 

従って、少なくともここで紹介した3箇条については、品質管理機能を担当する部署のみならず、人事機能を担当する部署も加わり、各組織機能の育成責任者とともにマネジメントシステムを構築する必要があるのです。

 

「簡単に言うな」という読者の皆様の突っ込みが聞こえていますが、一般階層における仕事の遂行力は、組織の生産性に大いに影響しますし、手順書に基づく実務の遂行は実務品質を高めると同時に、経験の浅い人材の成長スピードを大いに早めます。

ぜひ参考にしてください。

 

 

 

【ご案内】

上記の考えに基づき、人事制度を御社流に設計するのが、当社の経営人事コンサルティングプログラムになります。

 

 

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