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目標管理と経営方針管理(4)

2016年8月 1日

7.部下が働きがいを得るには

 

前回のブログでは、動機の定義づけ、部下が自律的に動機づけするように仕事を能動的義務と捉えるにはどうすればよいかについて解説しました。

今回は、その先にある「働きがいを得るには」どうするかを解説します。

ドラッカーは、働きがいについて次のように述べています。

 

 

働きがいを与えるには、仕事そのものに責任を持たせなければならない。そのためには、①生産的な仕事、②フィードバック情報、③継続学習が不可欠である。(中略)これら三つの条件、すなわち生産的な仕事、フィードバック情報、継続学習は、働く者が自らの仕事、集団、成果について責任を持つための、いわば基盤である。

 

P.F.ドラッカー著 上田惇夫編訳 『マネジメント エッセンシャル版 基本と原則』(ダイヤモンド社、2001年、74頁)

 

 

働きがいを与えるために不可欠とされている①生産的な仕事、②フィードバック情報、③継続学習について説明します。

 

①生産的な仕事

ドラッカーの生産的な仕事についての解説を要約すると、生産的に仕事を進めるには、イ)仕事を分析し、ロ)プロセスを構築し、ハ)管理手段と基準を明確にし、ニ)ツールを設計することが求められるとされています。

さらにドラッカーは生産的な仕事なくして、仕事に責任を持たせようとしても無駄であると断言しています。

P.F.ドラッカー著 上田惇夫編訳 『マネジメント エッセンシャル版 基本と原則』(ダイヤモンド社、2001年、74頁)

 

部下に生産的な仕事をさせるよう、上司としてマネジメントすることが必要なのです。

 

なお、この「生産的な仕事」の考え方は、ISO9001:2015(JIS Q 9001:2015)のプロセスアプローチと同様です。

 

ここで、JIS Q 9001:2015の品質マネジメントの原則で説明されているプロセスアプローチならびにJIS Q 9000:2015のプロセスアプローチの用語の定義を引用しておきますので、生産的な仕事の仕組みを構築する場合のヒントにしてください。

 

JIS Q 9001:2015 0.3 プロセスアプローチ(一部抜粋)

 

システムとして相互に関連するプロセスを理解し,マネジメントすることは,組織が効果的かつ効率的に意図した結果を達成する上で役立つ.組織は,このアプローチによって,システムのプロセス間の相互関係及び相互依存性を管理することができ,それによって,組織の全体的なパフォーマンスを向上させることができる.

 

プロセスアプローチは,組織の品質方針及び戦略的な方向性に従って意図した結果を達成するために,プロセス及びその相互作用を体系的に定義し,マネジメントすることに関わる.

 

品質マネジメントシステムでプロセスアプローチを適用すると,次の事項が可能になる.

a) 要求事項の理解及びその一貫した充足

b) 付加価値の点からの,プロセスの検討

c) 効果的なプロセスパフォーマンスの達成

d) データ及び情報の評価に基づく,プロセスの改善

 

日本規格協会編『対訳 ISO9001:2015(JIS Q 9001:2015) 品質マネジメントの国際規格 ポケット版』(日本規格協会、2016年、37,39頁)

 

 

JIS Q 9000:2015 2.3.4 プロセスアプローチ

 

2.3.4 プロセスアプローチ

2.3.4.1 説明

 活動を,首尾一貫したシステムとして機能する相互に関連するプロセスであると理解し,マネジメントすることによって,矛盾のない予測可能な結果が,より効果的かつ効率的に達成できる.

 

2.3.4.2 根拠

 QMS(※筆者注 品質マネジメントシステム,以下同様)は,相互に関連するプロセスで構成される.このシステムによって結果がどのように生み出せるかを理解することで,組織は,システム及びそのパフォーマンスを最適化できる.

 

2.3.4.3 主な便益

 あり得る主な便益を,次に示す.

主要なプロセス及び改善のための機会に注力する能力の向上
密接に関連付けられたプロセスから構成されるシステムを通して得られる矛盾のない,予測可能な成果
効果的なプロセスのマネジメント,資源の効率的な利用,および機能間の障壁の低減を通して得られるパフォーマンスの最適化
組織に整合性があり,有効でかつ効率的であることに関して利害関係者に信頼感を与えることができるようになる

 

 

引き続き、①生産的な仕事を読み進める。

 

 

 

【ご案内】

上記の考えに基づき、人事制度を御社流に設計するのが、経営人事コンサルティングプログラムになります。

また経営方針管理の仕組みを御社流に設計するのが、経営方針管理コンサルティングプログラムになります。

 

 

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