目標管理と経営方針管理(7)|SMCブログ|ストリーム経営コンサルティング株式会社
ストリーム経営コンサルティング株式会社

目標管理と経営方針管理(7)

2016年10月 3日

9.プロセスが生産的になる管理方法

 

前回から経営方針管理に焦点を当てて解説しています。前回は正しい管理手段を採用するポイントを解説しました。

今回は、仕事(=プロセス)が生産的になる管理方法について解説します。

仕事(=プロセス)が生産的になる管理方法のポイントとして、ドラッカーは次の5点があると述べています。

 

仕事とはプロセスである。プロセスはすべて管理しなければならない。

したがって、仕事を生産的なものとするには、仕事のプロセスに管理手段を組み込まなければならない。

特に次の点に関して、管理手段を組み込んでおかなければならない。

(1)プロセスの方向性

(2)プロセスの質

(3)プロセスの産出量

(4)プロセスの保全と安全

(5)プロセスの効率

 

P.F.ドラッカー著 上田惇夫訳 『ドラッカー名著集14 マネジメント [上] -課題、責任、実践』(ダイヤモンド社、2008年、266頁)

 

 

(1)~(5)について解説します。

 

(1)プロセスの方向性

プロセスの目標(ゴール)を達成するため、効果的にマネジメントできるように方向性を定めます。

また経営活動プロセスは相互に関連する複数のプロセスから構成されますので、経営方針管理のシステム全体から見て、それぞれのプロセスが正しい方向性であるかを検証できるようにします。

 

 

(2)プロセスの質

プロセスの目標(ゴール)を達成するため、効果的なプロセスであるか否かについて、プロセスの運用時にそのパフォーマンスを監視・分析・評価できるようにします。

また、その結果に基づいて継続的に改善し、質を高めていきます。

 

 

(3)プロセスの産出量

プロセスの目標(ゴール)を達成するため、プロセスのアウトプットが期待された量を満足しているか監視・分析・評価できるようにします。上記の「プロセスの質」とともに、継続的改善を行い、インプットに対するアウトプットを最大化できるようにします。

 

 

(4)プロセスの保全と安全

目標とするプロセスの質と産出量を維持するために、プロセスを保全します。また、資源を保護するために、安全に考慮したプロセスとします。例えば、人的資源の安全のためにOHSAS18001 労働安全衛生マネジメントに基づくシステムを構築するなどが該当します(2017年にISO45001として発効予定)。

 

 

(5)プロセスの効率

プロセスの目標(ゴール)を達成するため、プロセスの生産性を検証します。具体的には、プロセスのアウトプットがプロセスに投入する資源に対して最大化するようにマネジメントします。

 

 

これらの考え方は、生産的な仕事 でご紹介した「JIS Q 9000:2015 2.3.4 プロセスアプローチ」の考え方が参考になります。今一度、掲載しておきます。

 

JIS Q 9000:2015 2.3.4 プロセスアプローチ

 

2.3.4 プロセスアプローチ

2.3.4.1 説明

 活動を,首尾一貫したシステムとして機能する相互に関連するプロセスであると理解し,マネジメントすることによって,矛盾のない予測可能な結果が,より効果的かつ効率的に達成できる.

 

2.3.4.2 根拠

 QMS(※筆者注 品質マネジメントシステム,以下同様)は,相互に関連するプロセスで構成される.このシステムによって結果がどのように生み出せるかを理解することで,組織は,システム及びそのパフォーマンスを最適化できる.

 

2.3.4.3 主な便益

 あり得る主な便益を,次に示す.

主要なプロセス及び改善のための機会に注力する能力の向上
密接に関連付けられたプロセスから構成されるシステムを通して得られる矛盾のない,予測可能な成果
効果的なプロセスのマネジメント,資源の効率的な利用,および機能間の障壁の低減を通して得られるパフォーマンスの最適化
組織に整合性があり,有効でかつ効率的であることに関して利害関係者に信頼感を与えることができるようになる

 

2.3.4.4 取り得る行動

取り得る行動を,次に示す.

システムの目標,及びそれらを達成するために必要なプロセスを定める.
プロセスをマネジメントするための権限,責任及び説明責任(accountability)を確立する.
組織の実現能力を理解し,実行前に資源の制約を明確にする.
プロセスの相互依存関係を明確にし,システム全体で個々のプロセスへの変更の影響を分析する.
組織の品質目標を効果的及び効率的に達成するために,プロセス及びその相互関係をシステムとしてマネジメントする.
プロセスを運用し,改善するとともに,システム全体のパフォーマンスを監視し,分析し,評価するための必要な情報が利用できる状態にあることを確実にする.
プロセスのアウトプット及びQMSの全体的な成果に影響を与え得るリスクを管理する.

 

日本規格協会編『対訳 ISO9001:2015(JIS Q 9001:2015) 品質マネジメントの国際規格 ポケット版』(日本規格協会、2016年、251,253,255頁)

 

 

このように、プロセスを生産的にするには、プロセスをどのように管理するかを明確にして、目的を達成させることが重要なのです。

 

引き続き、10.プロセスの管理(定型と例外)を読み進める。

 

 

 

【ご案内】

上記の考えに基づき、経営方針管理の仕組みを御社流に設計するのが、経営方針管理コンサルティングプログラムになります。

 

 

前ページへ 次ページへ

人事制度セミナーご案内('16/10/5開催)

目標管理と経営方針管理(8)

 

 

※ブログ内容に関するご意見・ご質問は、smc_blogアットマークstream-mc.co.jpまでお寄せください

※上記「アットマーク」を「@」(半角)に置き換えてご送信ください

 

 

※ブログの著作権を確認する

stream

【 SMCブログ トップページへ

stream

SMCブログ更新情報をメールで受け取る

stream
ストリーム経営コンサルティング株式会社