5分でわかる解説シリーズ

自社の強みの重要性

会社を成長させるには、強みに立脚した経営方針を策定することが重要となります。
そのためには、自社の強みをしっかり認識し、それを活かす必要があります。
自社の強みを十分に認識しないまま3C分析やSWOT分析を行っても不十分な現状分析となるだけであり、正しい経営方針を策定することは難しくなるのです。

企業には必ず強みがあるが、認識されていない

会社の強みとは、取引している顧客の購買決定要因の中に必ず存在するものです。顧客から継続的な発注があるという状況は、その会社に強みがあり、競合よりも勝っているからです。
ただ、顧客がその強みを教えてくれるわけではないため、自社で「我々の強みとは何か」について分析し、明らかにしていく必要があります。

しかし、自社内では顧客クレームや経営課題など、様々な問題が飛び交うことの方がが多いため「自社の弱み」を認識する場面が圧倒的に多く、社員もその「弱み」に意識が集中してしまって、「自社の強み」を正しく認識することが困難な状況にあるのです。

強みを正しく把握するために

強みを正しく認識するために最良な手段は、顧客からの評価を確認することです。
「なぜ当社と取引をしていただけるのか?」という質問の答えを確認するのです。

しかし、こうした質問をいきなり顧客に問いかけても、簡単に教えてもらえるわけではありません。
質問の答えを得るには、日常的に顧客とコミュニケーションを図り、単なる「取引先」ではなく「信頼できる相談先」としての関係を築くことが重要です。

なお、顧客に確認することが困難だとお考えの場合は、顧客調査や競合調査を実施し、短期間で自社の強みを把握することも選択肢の一つとして検討してください。

強みを十分に把握して経営方針を策定する

企業の強みが明確になることで、3C分析やSWOT分析も実施しやすくなり、そこから導き出される経営方針の確からしさも高くなります。では、強みを明確にした後、弱みはどう扱えば良いのでしょうか。

強みをさらに強化する弱みについては、会社の強みを毀損するものでなければ、問題とならないことがほとんどです。現状で顧客要求水準を満たすレベルにあるのなら、弱みを克服することを考えるのではなく、強みをさらに強化することが先決です。

ぜひ強みの強化を目指して資源投入してください。ただし、顧客調査や競合調査で明確に「弱みである」と指摘された場合は対処する方が望ましいことは言うまでもありません。

なお、強みは相対的なものであり、顧客、提供商品群、競合、顧客の購買方針、時間とともに変化していきます。そのため、強みは継続的に確認することが必要です。

自社の強みを明確にするプログラムは 『S』フォーカス調査プログラム をご覧ください。

© 2015-2024 Stream Management Consulting Co., Ltd.